院長・医師紹介

理事長 兼 院長:小島 修司(こじま しゅうじ)

1990年3月
福井医科大学(現福井大学)卒業
1997年4月
こじま肛門科(現医療法人社団こじま肛門外科)開業

患者さまの目線に立った、日帰り手術にこだわる。

非常にデリケートな部分ゆえに、悩みを抱えつつもなかなか相談ができない”痔”。
明石に拠点を構える「こじま肛門外科」は、そんな患者の悩みを解決してくれる肛門専門のクリニックです。

「痔の手術というものは、一般的には入院して行うものです。しかし当院では、ほとんどの手術を日帰り or 一泊入院手術という形で行っております」そう話すのは院長の小島医師。これまでにも新聞やテレビで紹介されたことのある、まさに肛門治療のプロです。

「長期入院しなくても済む治療法を選択しています。仮に非常に複雑な手術であっても同じです」
あくまで日帰りにこだわる小島院長。そのメリットとは?
「まずは患者さんの費用面での負担が少なくできること。また長期の休暇をとることが難しく、日帰り手術しか受けることができないという方にも重宝されます。しかし日帰り手術の一番良い部分は、その日に家に帰れるというところです。入院とは、少なからずストレスを感じるもの。自宅でリラックスできることも、患者さんには大事なことです」

メリット尽くしな日帰り手術ですが、小島院長は術後管理の行き届いた入院に比べて多少リスクがあると指摘します。
「先ほど申し上げたメリットでもある、患者さんが自由になるということです。入院ではそれを制限することができますから。しかし我々は技術の進歩とともにそういったリスクを抑える体制を作ってきました」

同院では24時間、手術を担当した主治医に連絡が取れるような体制を確立、術後何か問題が起きたとしても、即対応できるようにしているそうです。しかしながら、そういったケースに発展することが非常に稀と話す小島医師。これは手術を終えた時点でほぼ治療が成功したことを意味するのです。

より良い技術を持って、
治すだけでは終わらない
治療を。

痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう、と肛門にはさまざまな病気がありますが、こじま肛門外科ではそのすべての治療が行えることはもちろん、治療の内容にも強い信念を持っています。

院長はつねに新しい治療法を取り入れるように努力しています。ただ形式を取り入れるのではなく、それを有効に使うことが我々の仕事であり、そういった技術を駆使することでさらにリスクを最小限に抑えていくことが重要なのです」
そう語る小島院長は自身のポリシーでもある、患部を切らない結紮(けっさつ)治療についても話してくれました。

「肛門に障害を残さないことです。例えば肛門を手術することでできた傷跡のせいで、肛門が固くなって柔軟性を失くしてしまえば、それは1つの障害として残ります。肛門というのは生きた臓器であり、排泄という1番最後の重要な役割を担っているんです。
そこで重要になるのが、やはり柔軟性があり、力があるということ。そして排便をするという行為が快適であるということ。そういった機能をいつまでも維持するために、我々はそれを配慮した上での手術を行わなければならない。私は、治ればいいという時代はすでに終わり、これからは治り、さらに今まで通り気持ちよく快適に過ごせるということが大事だと考えています」

肛門科単科としての
苦労を乗り越え、
まだ見ぬ治療法の
確立を目指す。

開業24年目を迎え、今や兵庫県屈指の肛門専門クリニックに成長したこじま肛門外科。もともと外科医として活躍されていた小島医師ですが、開業当時は決して順風満帆ではなかったと語ります。

「1人も患者さんが来ない日なんてのはざらにありましたし、正直これだけではとても生活できないと思いました。ほかの肛門科の先生も外科、胃腸科など掛け持ちされる方が多かった。肛門科単独の先生の少なさはそこに理由があると思います」

しかし開業当時、36歳だった小島医師は、若さからあふれ出るヤル気を武器に臆することなく突き進みました。また、その人柄の良さが導いた多くの人脈の後押しもあって徐々に、今の軌道を作り上げていったのです。
「技術的に伸び悩んだ時期もありました。しかしそれらは一時的なことであって、それを乗り越えた時に初めて人間の強さが生まれるのだと思います」

肛門科のプロとしてでなく、1人の人間として熱い信念を持った小島医師。彼がこれから目指す大きな目標とは。
「近年は高齢者が増え、肛門の緩みによる、便もれ、便失禁で悩まれる患者さんの割合が増えてきました。将来はそういった肛門括約筋不全の患者さんの悩みを解決できるような治療法を確立したいと考えております。また長期的な展望として当院の規模を拡大し、若い医師を育て、彼らと共にまだまだインターナショナルな治療法を確立していきたいですね。そのためにこれからもこの道のプロとして精進していきたいと思います」